KOME FUN READING
お米の種類

お米マイスターとは?資格の中身とお店選びの手がかり【2026】

お米マイスターは日本米穀商連合会が認定する民間資格。三ツ星と五ツ星の違い、実技試験の科目、認定者数、お店の探し方まで、…

お米ふぁん編集部 著公開 2026.09.18更新 2026.09.18

米穀店の看板や通販サイトで「五ツ星お米マイスター」という言葉を見たことはありませんか。どんな資格で、何ができる人なのか。公式サイトの情報をもとに、消費者の立場から見た意味を整理します。

⏱ 3行でわかる結論

① 一般財団法人日本米穀商連合会が認定する民間資格で、2002年度に始まりました。

② 三ツ星は知識試験、五ツ星は7科目の実技試験。玄米鑑定や食味官能評価、ブレンド技術まで問われます。

③ 認定者は三ツ星2,145名・五ツ星476名(2022年9月末時点)。公式サイトでお店と保有者を検索できます。

お米マイスターとは

お米マイスターは、一般財団法人日本米穀商連合会(日米連)が認定する資格制度です。2002年度に発足しました。

公式サイトによると、創設の背景には、米の販売が登録制になった規制緩和のあと、銘柄と価格ばかりが重視されて「米の偽装、商品品質の低下、米価の下落、農家の米離れ、消費の低迷」が生じたことがあります。品質や好みによる見極め方を、対面で消費者に伝える人材を育てるという狙いです。

MEISTERはドイツ語で「巨匠・師匠」の意味。公式サイトは「お米に関する専門職経験がある人のみに受験資格がある、いわば、お米の博士号」と説明しています。

国家資格ではありません

認定するのは民間法人である日本米穀商連合会です。法令に根拠を持つ国家資格や、その資格がないと営業できない業務独占資格ではありません。

三ツ星と五ツ星の違い

区分 内容
三ツ星お米マイスター 知識試験に合格した人
五ツ星お米マイスター 技能(実技)試験に合格した人。三ツ星の合格者だけが受験できる上位資格

つまり五ツ星は、知識試験を通ったうえで実技に合格した人ということになります。

どんな試験なのか

三ツ星

認定講座7レッスンを受けたうえで、1時間の試験を受けます。講座の内容は次のとおりです。

  • 米の品種特性と新形質米
  • 精米技術
  • 米の保存と保管技術
  • 炊飯特性とブレンド特性
  • 店内レイアウトと接客マナー
  • 米の栄養とご飯食の効用
  • 関係法令等

受験資格は、米穀の届出事業者のうち小売業を営む人とその家族・従業員、米穀小売業に5年以上従事している人、日米連の団体会員または一般会員であることなどです。誰でも受けられる資格ではありません。

五ツ星

7科目の実技試験です。

  • 精米技術
  • 玄米鑑定
  • 米穀商品説明
  • 炊飯技術
  • 食味官能評価
  • 米穀ブレンド技術
  • 炊飯指導技術

玄米を見て品質を判断し、実際に炊いて味を評価し、複数の米をブレンドする——店頭での実務そのものが問われる構成です。

どれくらいの人が持っているのか

公式サイトに記載されている認定者数です(令和4年=2022年9月30日時点)。

区分 人数
三ツ星 2,145名
五ツ星 476名
合計 2,621名(全国47都道府県)

トップページには「全国で約2,700名」という記載もありますが、こちらは基準日が明記されていません。米穀店の数を考えると、五ツ星は全国で500人前後の希少な資格といえます。

お米マイスターのいる店を探す

公式サイトには2つの検索機能があります。

  • 認定お米マイスターショップ検索:都道府県別に探せます。「自家精米を実施」「玄米をその場で精米」「持込み精米を受付ける」「米ぬか販売」「お米券販売」などの条件でも絞り込めます
  • 五つ星マイスター取得者検索:都道府県別に保有者を探せます

「その場で精米してもらえる店」を条件で探せるのは実用的です。精米してからの時間が味に効くことは、お米の保管温度と鮮度で解説したとおりです。

消費者にとって何が頼めるのか

公式サイトが挙げる役割は、全国の産地から美味しいお米を探すこと、品質を見極めること、特長を活かした精米やブレンドをすること、そして美味しい炊き方や保管方法を提案することです。

実際に相談するなら、次のような聞き方が有効です。

  • 「もちもちしたお米が好きだが、冷めても固くならないものはあるか」といった好みと用途を伝える
  • 「カレー用に粒立ちのよいお米がほしい」など料理から選んでもらう
  • 分づき米や、精米度合いの相談

銘柄を指定して買うより、条件を伝えて選んでもらうほうが、この資格の価値を引き出せます。お米そのものの選び方はお米大全もどうぞ。

似た資格との違い

資格 運営 対象
お米マイスター 一般財団法人日本米穀商連合会 米穀小売業の経験者(5年以上など)
ごはんソムリエ 公益社団法人日本炊飯協会 年齢・職業を問わない
米・食味鑑定士 米・食味鑑定士協会 生産・栽培側からの品質鑑定が中心

ごはんソムリエは2日間の講義・食味実習のあとに筆記試験と食味試験があり、業界での実務経験は求められません。米・食味鑑定士は2日間の講義・実習(食味・品質・栽培法)を経て試験を受けます。お米マイスターは実務経験が前提という点が、いちばん大きな違いです。

よくある質問

お米マイスターは国家資格ですか?
いいえ。一般財団法人日本米穀商連合会が認定する民間資格です。その資格がないと営業できないという業務独占資格でもありません。
三ツ星と五ツ星はどちらが上ですか?
五ツ星が上位です。三ツ星は知識試験、五ツ星は精米技術・玄米鑑定・食味官能評価など7科目の実技試験で、三ツ星の合格者だけが受験できます。
誰でも受験できますか?
できません。米穀の小売業を営む人やその従業員、米穀小売業に5年以上従事している人などに受験資格が限られています。
お米マイスターのいるお店はどこで探せますか?
公式サイトに「認定お米マイスターショップ検索」と「五つ星マイスター取得者検索」があり、都道府県別に探せます。自家精米の有無などの条件でも絞り込めます。

🌾 もっとお米を探す食感で選べる全種類カタログや図鑑で、ぴったりのお米が見つかります。

この記事をシェア 𝕏 でシェア LINEで送る
米
お米ふぁん編集部

品種・産地・炊き方を、公的機関や産地の公開資料、図鑑データをもとにまとめています。掲載内容の誤りはお問い合わせからお知らせください。運営者情報