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VARIETY ZUKAN
ひなたまる
📍 佐賀令和8年産あり

「ひなたまる」とは?味・特徴・産地と評判|ヒノヒカリ並みの味で約2割多収の佐賀の新品種【2026】

お米ふぁん編集部更新 2026.10.11

佐賀県が令和7年産から栽培を始めた新品種「ひなたまる」。ヒノヒカリと同等の食味で、夏の高温でも品質が落ちにくく、収量はヒノヒカリより約2割多いとされるお米です。いもち病やトビイロウンカにも強く、ヒノヒカリやたんぼの夢に代わる品種として広がっています。この記事では、佐賀県の資料をもとに、ひなたまるの成り立ち、特徴、合う料理、令和8年産の商品までを紹介します。

⏱ 3行でわかる結論

・ひなたまるは佐賀県農業試験研究センターが育成し、令和7年(2025年)産から栽培が始まった佐賀県の新品種

・ヒノヒカリと同等の良食味で、高温でも品質が落ちにくく、収量はヒノヒカリより約2割多い

・いもち病に強く、トビイロウンカの被害にも遭いにくい。ヒノヒカリ・たんぼの夢に代わる品種として広がっています

「ひなたまる」とは|ヒノヒカリの後継として生まれた佐賀のお米

ひなたまる
VARIETY PROFILE
ひなたまる
令和8年産あり
産地
佐賀
食感
バランス
粘り
データなし
硬さ
データなし
令和8年産を楽天で見る1kg ¥3,600〜
COMPARE似ている品種と比べる
ひなたまるこの品種さがびより夢しずくヒヨクモチ
産地佐賀佐賀佐賀佐賀
粘りデータなしもっちりふつうデータなし
硬さデータなしふつうやわらかデータなし
食味—特A特A—
1kgあたり¥3,600〜¥566〜¥529〜—
楽天で見る楽天で見る楽天で見る解説を読む

粘り・硬さは編集部の目安(5段階)。食味は日本穀物検定協会「米の食味ランキング」第55回(令和7年産米)。価格は2026年10月9日時点の楽天市場の令和8年産(広告)。お米の品種一覧で全品種を比べる

ひなたまるは、佐賀県農業試験研究センターが育成したうるち米の新品種です。2013年(平成25年)に「関東263号」を母、「西海291号(後の『つやきらり』)」を父として人工交配し、2019年から「佐賀69号」の系統名で栽培試験を進めてきました。2024年9月9日に品種登録を出願し(出願番号第37598号)、同年12月20日に出願公表、同じ日に名称が「ひなたまる」に決まったと発表されています。

佐賀県では「ヒノヒカリ」と「たんぼの夢」が主要品種の一角を占めてきましたが、どちらも登熟期の高温に弱く、玄米が白く濁ったり、実の入りが悪くなったりして、品質と収量の低下が課題になっていました。県の資料では、過去7年平均の1等米比率がヒノヒカリ36.7%、たんぼの夢21.3%にとどまっています。また、ヒノヒカリやたんぼの夢はいもち病に弱く、地域によっては被害が多発する年もありました。

こうした課題を解決するため、佐賀県農業試験研究センターが10年以上をかけて開発したのがひなたまるです。県は令和7年産から栽培を始め、ヒノヒカリやたんぼの夢からの品種転換を進めています。2025年10月25日には、JAグループ佐賀が佐賀市の「さが風土館 季楽 直販本店」でデビューを記念した試食販売イベントを開き、初販売が行われました。

項目 ひなたまるの基本データ
育成 佐賀県農業試験研究センター
交配 関東263号(母)× 西海291号(つやきらり)(父)(2013年)
系統名 佐賀69号(2019年から試験)
品種登録出願 2024年9月9日(出願番号第37598号)、12月20日出願公表
栽培開始 令和7年(2025年)産から
早晩性 中生の中(ヒノヒカリより1日早い)
高温登熟耐性 やや強(ヒノヒカリは弱)
収量 ヒノヒカリより約20%多収
食味ランキング 第55回(令和7年産)の産地別ランキング表に掲載なし

名前に込められた思い

佐賀県の発表では、「生産者・消費者・実需者全てに寄り添うという思いを込めて、あたたかさと力強さが感じられる『ひなたまる』に命名」したとされています。その思いとして、次の3つが挙げられています。

🌾 「ひなたまる」に込められた思い(佐賀県の発表より)

・病害虫や高温に強く、安心して栽培できる。
・味にクセがなく、どんな料理にも合う。
・高品質なお米を消費者に安定供給できる。

ひなたまるの特徴|試験場のデータで見る

佐賀県農業試験研究センターが奨励品種選定委員会に示した資料では、ひなたまるの特性を、ヒノヒカリ・たんぼの夢・さがびよりと比べています。

① 高温でも品質が落ちにくい

早植えで高温条件にした試験(2017〜2023年の平均、潮風害の2019年を除く)で、ひなたまるは白未熟粒の割合が少なく、高温耐性は「やや強」と評価されました。比較したヒノヒカリとたんぼの夢は「弱」、さがびよりは「中」です。暑さで品質が落ちる仕組みは高温障害・白未熟粒とは?で解説しています。

② 収量はヒノヒカリより約2割多い

品種 千粒重 検査等級 収量 収量対比
ひなたまる 24.3g 4.2 595kg/10a 120
ヒノヒカリ 21.6g 5.9 494kg/10a 100
たんぼの夢 23.1g 6.3 539kg/10a 109
さがびより 22.3g 5.6 532kg/10a 108

佐賀農試 奨励品種決定調査 標準施肥区の2017〜2024年平均(2019年を除く)。検査等級は1(1上)〜10(規格外)の10段階で、数字が小さいほど上位。収量は1.8mmのふるい上の数量。

ひなたまるは千粒重が24.3gと、ヒノヒカリより2g以上重い大粒で、検査等級もよい結果でした。県内各地で行った現地の大規模試験でも、2023年産でヒノヒカリより1〜4割、2024年産で2〜4割多収で、品質もよかったと報告されています。

③ いもち病とトビイロウンカに強い

葉いもちの検定(2017〜2023年)で、ひなたまるは「かなり強」と評価されました(ヒノヒカリとさがびよりは「かなり弱」、たんぼの夢は「弱」)。2023年の伊万里市の現地圃場では、穂いもちの発病穂率がヒノヒカリ71.0%、さがびより29.7%だったのに対し、ひなたまるは0%でした。稲の汁を吸って枯らすトビイロウンカへの抵抗性も「やや強」で、ヒノヒカリ(中)より被害が少ないとされています。

④ 食味はヒノヒカリ並み

日本穀物検定協会九州支部による食味評価(佐賀県農業試験研究センターの2020〜2023年産サンプル、基準は複数産地コシヒカリのブレンド)で、ひなたまるの炊飯米の食味はヒノヒカリ並みでした。県は「食味は『ヒノヒカリ』と同様においしい」と説明しています。

栽培で気をつけること

出穂期は8月24日、成熟期は10月3日で、ヒノヒカリより1日早い「中生の中」です。背丈はヒノヒカリよりやや短いものの、穂数はやや少なく、耐倒伏性は「やや弱」。登熟期になびきやすく紋枯病が出やすいため、多肥栽培は避け、窒素は合計9kg/10a、植える密度は坪60〜70株を守るよう示されています。刈り取りの目安は、2026年2月の研究成果情報で、出穂後の日平均気温の積算が1,000〜1,200℃、籾水分26〜18%、出穂後38〜47日とまとめられています。

佐賀県での広がりと業務用への期待

県の資料では、作付面積の計画を令和7年1,800ha、令和8年2,400ha、令和9年3,400haとしています。普及を見込む地帯は平坦〜平坦上部で、ヒノヒカリ・たんぼの夢からの品種転換を進める方針です。

開発の背景には、実需者のニーズもありました。県の資料では、中食・外食向けの低価格帯のお米、いわゆる業務用米の需要が多いことが挙げられ、導入イメージでも業務用寄りの位置づけが示されています。味にクセがなく、収量が多く、品質が安定しやすいという性質は、家庭用だけでなく、お弁当や外食で使われるお米としても期待されている点です。業務用米については業務用米とは?で解説しています。

ひなたまるに合う料理

県が「味にクセがなく、どんな料理にも合う」と説明しているとおり、幅広い料理に合わせやすいお米です。

毎日の白ごはん:ヒノヒカリ並みの食味なので、普段のおかずと合わせて違和感なく食べられます。
佐賀の食材と:呼子のいか、有明海の海苔、佐賀牛のしぐれ煮など、地元の味と合わせるのも楽しみ方の一つです。
丼もの・カレー:クセのない味わいは、たれやルーの味を受け止めやすい方向です。
お弁当・おにぎり:業務用への期待もある品種で、毎日のお弁当づくりにも使いやすいお米です。

ひなたまるを美味しく炊くコツ

基本は、① 精米日の新しいものを選ぶ(お米は精米後から少しずつ風味が落ちます)、② 最初の水はすぐ捨て、やさしく研ぐ、③ しっかり浸水する(目安は夏30分・冬1〜2時間)、④ 水加減は炊飯器の目盛りを基準に好みで微調整、⑤ 炊き上がったらすぐ底から返してほぐす、の5つです。

ひなたまるは粒が大きめの品種です。浸水をしっかり取ると芯まで水が行き渡り、ふっくらと炊き上がります。

ひなたまるの保存方法

お米は乾物に見えて、実は温度・湿度・においの影響を受けやすい食品です。袋のまま常温に置くより、密閉できる容器に移して冷蔵庫の野菜室で保存すると、風味の低下や虫の発生を抑えられます。においの強いものの近くは避け、精米後はおおむね1か月を目安に食べきれる量を買うのが、いちばん失敗の少ない方法です。玄米で買って食べる分だけ精米する方法もあります。新米の時期にまとめ買いするなら、5kg袋を複数に分けて届くタイプを選ぶと、開封後の鮮度を保ちやすくなります。

ひなたまるの商品(令和8年産)

楽天市場で、商品名に「ひなたまる」と「令和8年」が入った商品を探したところ、2026年10月時点で見つかったのは佐賀県伊万里市のふるさと納税返礼品1件でした。デビューから間もない品種のため、通販での取り扱いはまだ少なめです。佐賀県内の直売所や量販店のほか、検索結果で最新の出品を確認してください。

1位令和8年産新米 伊万里産ひなたまる精米5kg 113-B1176
ひなたまる ・ 令和8年産 ・ 佐賀県伊万里市
令和8年産新米 伊万里産ひなたまる精米5kg 113-B1176
レビューはまだありません

佐賀県伊万里市のふるさと納税返礼品。伊万里産ひなたまるの精米5kgで、先行予約商品です。

※商品は2026年10月時点で楽天市場に掲載されている令和8年産の商品から、商品名に品種名が入っているものを選んでいます。ふるさと納税の返礼品は表示額が寄附額です。

🛒 楽天市場で「ひなたまる」を探す新しい品種のため出品は少なめです。最新の出品状況は検索結果でご確認ください。

RICE NAVI ・ お米診断4問で、あなたに合うお米がわかるまずは1問目。いちばんよく作るごはんは?

あわせて読みたい

佐賀県のお米は佐賀のお米、ひなたまるが置き換えるヒノヒカリはヒノヒカリとは?、佐賀の特A常連のさがびよりはさがびよりとは?で紹介しています。ヒノヒカリとコシヒカリの違いはヒノヒカリとコシヒカリの違いへ。

まとめ|ひなたまるは暑さと病害虫に強い佐賀の新しいお米

ひなたまるは、佐賀県農業試験研究センターが関東263号とつやきらり(西海291号)から育成し、令和7年産から栽培が始まった新品種です。食味はヒノヒカリ並みで、高温でも白く濁った粒が少なく、いもち病やトビイロウンカにも強く、収量はヒノヒカリより約2割多いとされています。令和9年に3,400haの作付けを計画しており、佐賀県のヒノヒカリ・たんぼの夢に代わるお米として広がっていく見込みです。

よくある質問

ひなたまるはどこのお米?
佐賀県のお米です。佐賀県農業試験研究センターが育成しました。系統名は「佐賀69号」です。
ひなたまるはいつデビューした?
令和7年(2025年)産から栽培が始まりました。名称は2024年12月20日に決まり、2025年10月25日にはJAグループ佐賀のデビューイベントで初販売が行われました。
ひなたまるの親の品種は?
「関東263号」を母、「西海291号(後の『つやきらり』)」を父として、2013年に交配されました。
ひなたまるはどんな味?
県の資料では食味はヒノヒカリ並みです。名前に込めた思いとして「味にクセがなく、どんな料理にも合う」と説明されています。
ひなたまるとヒノヒカリの違いは?
ひなたまるは高温登熟耐性が「やや強」(ヒノヒカリは「弱」)、葉いもちに「かなり強」で、収量はヒノヒカリより約2割多く、粒も大きい品種です。
ひなたまるは特A?
第55回(令和7年産)米の食味ランキングの産地別表には、ひなたまるは掲載されていません。

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参考・出典

品種の特性値は各資料の試験条件・年次での値です。価格・在庫・評価は変動します。最新情報は各販売ページをご確認ください。掲載商品の一部にアフィリエイトリンクを含みます。

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米
お米ふぁん編集部

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