濃厚たまご(白老たまごの里マザーズ)
白老町の有限会社北海道種鶏農場が営む「白老たまごの里マザーズ」の鶏卵です。北海道開発局のメールマガジンでは、味が濃く黄身がぷるんとした新鮮たまごとして紹介され、たまごかけごはんで味わう食べ方にも触れています。
10月30日は「たまごかけごはんの日」とされています。2005年のこの日に島根県雲南市で「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開かれたことがきっかけと報じられており、島根県の広報誌でも、平成17年から毎年シンポジウムが開かれていることが紹介されています。ちょうど新米が出回る季節にあたります。
全国には、飼料や飼い方を工夫した銘柄卵や、地鶏の卵が数多くあります。飼料用米を与えて黄身を淡く仕上げた卵、地元の特産品を飼料に加えた卵、県が育種した鶏の卵など、その土地ならではの特徴を持つものも少なくありません。
この特集では、生産者・自治体・公的団体などの資料で確認できた銘柄卵、ご当地の卵かけごはん名物、卵かけご飯用の醤油を都道府県別に紹介します。お気に入りの卵と新米で、卵かけごはんを楽しんでみてください。
色のついた都道府県をタップすると、その土地のたまご・卵かけごはんが出てきます。
※ 県の色は、紹介しているもの(いちばん上)の分類です。郷土の味は地域・家庭によって違います。
白老町の有限会社北海道種鶏農場が営む「白老たまごの里マザーズ」の鶏卵です。北海道開発局のメールマガジンでは、味が濃く黄身がぷるんとした新鮮たまごとして紹介され、たまごかけごはんで味わう食べ方にも触れています。
青森県が育種改良を進める「あすなろ卵鶏」が産む、緑色の殻の卵です。青森県産業技術センター畜産研究所の資料では、卵黄の割合が通常の鶏より3%多いとされています。研究所では遺伝子解析を用いた育種改良に取り組んでいます。
雫石町の小岩井農場商品株式会社が扱う鶏卵です。鶏卵公正取引協議会の公正マーク承認品として紹介され、表示区分は「平飼い・放飼い」です。小岩井農場の売店では、牛乳やチーズ、バターとともに卵も販売されています。
白石市の竹鶏ファームの卵です。自社の炭窯で焼いた竹炭を飼料に混ぜ、竹炭で浄化した地下水を鶏に与えています。飼料には地元産の飼料用米も使い、公式サイトではくさみがなく濃厚な味わいと説明しています。
大館市の有限会社黎明舎種鶏場が出荷する鶏卵です。鶏卵公正取引協議会の公正マーク使用承認品として紹介されており、表示区分は「地卵・地玉子・地たまご」です。
米沢市の山田鶏卵が自社農場で生産する卵です。山形の県花である紅花や米ぬかを飼料に与え、鶏には伏流水を飲ませています。鶏舎の掃除に毎日時間をかけるなど、飼育環境の管理にも取り組んでいます。
天童市の半澤鶏卵が生産するブランド卵です。トウモロコシの代わりに県内産の飼料用米を与えることで黄身が白くなるのが特徴で、別名「お米卵」と呼ばれます。同社は純国産鶏種「さくら」「もみじ」への切り替えを令和元年に完了しています。
常陸大宮市のひたち農園が昭和55年から手がける卵です。はりのある白身の中央に色の濃い黄身が盛り上がるのが特徴とされ、都内の寿司店やスイーツ店でも使われています。飼料に天然パプリカを加え、黄身をオレンジ色に仕上げています。
芳賀町の青木養鶏所の卵で、鶏卵公正取引協議会に「イオン水を飲んだ元気鶏の卵/赤卵」の名称で掲載されています。飼料の配合からひなの育成、パック詰め、出荷までを自社で行い、GPセンターと割卵工場も構内に備えています。
前橋市の角田養鶏が赤城山南麓の平飼い養鶏場で生産する卵です。こだわりの飼料を与えた鶏が自由に動ける環境で育てられています。前橋市の「赤城の恵ブランド」に認証され、自社直売所や道の駅まえばし赤城などで販売されています。
東京都が育種改良した烏骨鶏「東京うこっけい」の卵です。都の試験研究では、卵黄の割合が32%以上と一般鶏卵(約27%)より高く、サクラ色の卵殻が特長とされています。種鶏は青梅畜産センターが維持し、生産者に配付しています。
愛川町の神奈川中央養鶏農業協同組合の卵です。鶏卵公正取引協議会の表示区分は「NGMO・PHF飼料」です。組合の農場では約60万羽を飼育し、検卵からパック詰めまで自社GPセンターで行っています。直売店「卵菓屋」もあります。
柏崎市の鎌田養鶏が生産する卵で、「養生卵」として商標登録されています。平成23年から、自然の光や空気を取り入れる開放型鶏舎による「アニマルウェルフェア方式」を導入し、約4万5千羽を飼育しています。卵を使ったカステラなども手がけています。
燕市のツバメファームのブランド卵です。飼料にアスタキサンチンを加えた「アスタ卵」と、ごまを加えた「ごま卵」があります。鶏舎のそばの直売所では、ブランド卵を24時間いつでも購入できます。
甲斐市の標高1100mにある黒富士農場の卵です。放牧で育てた鶏の卵で、天然の湧き水や発酵飼料を取り入れています。同農場は有機JAS認証を取得した「リアルオーガニック卵」も生産しており、直売店「たまご村」もあります。
静岡市葵区の清水養鶏場のオリジナルブランド卵です。特定の栄養素を強化するのではなく、自家配合飼料と水、環境を整えて育てた鶏の卵を目指しています。公正マークの利用承認を受け、しずおか農林水産物GAP認証も取得しています。
愛知県の地鶏「名古屋コーチン」の卵です。県の紹介では、殻は淡い桜色で、白い斑点が入るものもあります。卵黄はなめらかでコクが強く、卵白は粘りと弾力があってよく泡立つとされ、プリンやカステラなどの菓子にも使われています。
伊賀市の醤油・味噌メーカー、伊賀越が作る卵かけごはん向けのだし醤油です。天然醸造醤油に、かつおだし・昆布だし・さばだしなどを合わせています。卵かけごはんのほか、野菜炒めや麺料理、煮物にも使えると案内されています。
城陽市の京都養鶏生産組合が生産する卵です。飼料米(もみ米)や琵琶湖の外来魚を使った国産魚粉など、国産原料100%の飼料で育てています。卵黄の色がとても淡く、加熱すると白くなるため、白いだし巻きや茶碗蒸し、ケーキ向けとして紹介されています。
舞鶴市西方寺の生産者が、赤く熟した万願寺甘とうと飼料米(30%)を鶏に与えて生産している卵です。京都府の京都産畜産物データブックで、飼料用米を与えた鶏の卵として紹介されています。JAにのくに本店直売所などで販売されています。
豊岡市但東町の西垣養鶏場が、平成18年に自家産の卵と米を使って開いたたまごかけご飯専門店です。山あいにありながら行列ができる店として紹介され、平成21年度の来客数は3万8,000人でした。隣に直売所「百笑館」とスイーツ店があります。
豊岡市但東町の西垣養鶏場が、自家産の鶏卵に付けているブランド名です。中央畜産会の資料(平成21年度時点)では、卵は自営の直売所「百笑館」、たまごかけご飯専門店「但熊」、スイーツ店の3店舗で直売されていると紹介されています。
八頭町の大江ノ郷自然牧場が生産する卵です。鶏を平飼いで育て、鶏本来の姿で大切に育てることをおいしい卵づくりの基本としています。牧場は平成6年(1994年)に創業し、食を通じて農業の大切さや鳥取の自然を伝えることを掲げています。
雲南市吉田町の第三セクター、吉田ふるさと村が平成14年に発売した卵かけご飯専用の醤油です。奥出雲町産の醤油にかつおだしやみりんを合わせて開発されました。甘めの関西風と、みりんを控えた濃いめの関東風の2種類があります。
島根県雲南市で平成17年(2005年)から毎年開かれている、たまごかけごはんをテーマにしたイベントです。島根県の広報誌では、TKG専用醤油「おたまはん」を開発した吉田ふるさと村の取り組みとともに紹介され、県内外から多くの来場者が訪れるとされています。
毎年秋
美咲町の中央運動公園内にある食堂で出される、たまごかけごはんの定食です。町内の養鶏場の産みたて卵と、町内の棚田で収穫された米を使います。町出身の岸田吟香がたまごかけごはんを好み広めたという説にちなんで生まれたご当地グルメです。
福山市で明治20年に創業した寺岡有機醸造が作る、卵にかけるための醤油です。公式ショップには複数の種類がそろっています。そのうちスイートは、国内製造の醤油に砂糖やしいたけエキスなどを加えた味つけです。
山口市の秋川牧園が、市内の直営農場で生産する卵です。自然の光と風が入る開放型鶏舎で育て、植物性原料が中心の飼料を使い、肉骨粉や油脂は与えていません。ケージ飼いと平飼いの2種類があり、生卵を白いごはんにのせて味わう食べ方が紹介されています。
高知県の地鶏・土佐ジローは、天然記念物の土佐地鶏の雄とロードアイランドレッドの雌から生まれる一代交配種です。卵は約40gと小ぶりで、黄身は大きめです。安芸市畑山の生産者は、出荷日から2週間ほどは卵かけご飯で味わうよう勧めています。
出荷日から2週間ほどは卵かけご飯がおすすめとされています
古賀市の青柳養鶏場が昭和30年から親子3代で生産する卵です。魚粉を使わない植物性の飼料にパプリカを加えて与え、開放鶏舎で育てています。赤玉と、アローカナが産む青い殻の卵の2種類があり、生産者は醤油を1〜2滴たらす卵かけごはんを勧めています。
菊池市のコッコファームが生産する卵です。昭和44年に400羽から養鶏を始め、純国産鶏「もみじ」を飼っています。直売所「たまご庵」には物産館や菓子工房、レストランがあり、期間限定のたまごかけご飯メニューが出る月もあります。
新富町の児湯養鶏農業協同組合が出荷する卵で、「まるひ」ブランドで知られています。児湯の赤玉・白玉は、トウモロコシなど厳選した穀物の飼料を使い、パプリカやマリーゴールドの天然色素で卵黄の色を高めています。組合の直営たまご直売所もあります。
名前をタップすると、地図で詳しく見られます。
10月30日の「たまごかけごはんの日」は、2005年10月30日に島根県雲南市で第1回日本たまごかけごはんシンポジウムが開かれたことにちなむとされています。
雲南市吉田町では、第三セクターの吉田ふるさと村が平成14年に卵かけご飯専用醤油「おたまはん」を発売しました。島根県の広報誌によると、養鶏業者から「卵といっしょに売れる商品はないか」と相談を受けたのが開発のきっかけで、平成17年からは毎年シンポジウムが開かれています。
卵かけごはんにまつわる話としては、岡山県美咲町出身の岸田吟香が卵かけごはんを好み、広めたという説もあります。美咲町ではこの説にちなんだご当地グルメ「美咲たまごかけごはん」が生まれています。
卵は食べる直前に割るのが基本です。割ったまま置いておくと細菌が増えやすいため、自治体の衛生情報でも割り置きはしないよう呼びかけられています。
味付けは好みですが、生産者の中には「卵をあまりかき混ぜず、醤油を1〜2滴たらすだけ」という食べ方を勧める声もあります。卵かけご飯専用の醤油や、だしを合わせた醤油を使うと、少量でも味がまとまりやすくなります。
お米の食感は、でんぷんに含まれるアミロースとアミロペクチンの割合で変わります。アミロペクチンの割合が高いほど粘りが強くもちもちとし、アミロースが多いほど粘りが少なく硬めになる傾向があります。
卵が全体によく絡む、もっちりした食べ心地が好みなら粘りのあるお米を、卵の味をすっきり楽しみたいなら粘りの控えめなお米を選ぶのが一つの目安です。炊きたての温かいご飯に合わせると、卵がほどよく温まります。
炊くときは、たっぷりの水で手早くやさしく洗い、30分から60分ほど浸水させます。炊き上がったらすぐにほぐすと、粒の立ったご飯になります。
日本の殻付き卵の賞味期限は、生で食べられる期限を示しています。生で食べるのは賞味期限内に限り、期限を過ぎた卵は十分に加熱して食べましょう。
買ってきた卵はすぐに冷蔵庫に入れ、10℃以下で保存します。ひびが入った卵や割れた卵は生食に使わず、食べる直前に割ります。高齢の方や乳幼児、妊娠中の方には、生卵を避けて十分に加熱した料理にすることが勧められています。
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