お米の種類
お米には様々な分類が存在?一つ一つおすすめのお米を紹介
一口にお米といっても実は様々な分類があります。例えば、もち米や玄米などです。私たちが普段食べているご飯は「うるち米」で「ジャポニカ米」の「精白米」ですが、それ以外にも実は多くの種類のお米が存在します。今回は、一つ一つのお米の分類について紹介していきたいと思います。
arrow_drop_down 目次
一口にお米といっても実は様々な分類があります。例えば、もち米や玄米などです。私たちが普段食べているご飯は「うるち米」で「ジャポニカ米」の「精白米」ですが、それ以外にも実は多くの種類のお米が存在します。今回は、一つ一つのお米の分類について紹介していきたいと思います。
デンプン成分による分類
うるち米
普段食べられているお米の多くはうるう米です。デンプンの成分によってもち米と区別されており、うるち米は15~35%のアミロースと65~85%のアミロペクチンから成り立っています。もち米より粘りけが少なく、炊いたときにふっくらしているのが特徴です。
もち米
うるう米よりお米の色が薄く、お餅、お赤飯やおこわなどを作るときに使うお米で、デンプン質にアミロースが全く含まれずアミロペクチンのみで成り立っています。うるち米と比べて粘り気が強いのが特徴です。
稲の系統による分類
ジャポニカ米
日本人には馴染み深く普段食べているお米です。日本で栽培されているお米のほとんどがジャポニカ米です。形は丸みのある楕円形をしています。熱を加えると粘りけとつやが出ます。炊いたり蒸したりして食べるのが一般的です。
インディカ米
細長い形が特徴の通称タイ米と呼ばれるお米です。世界で栽培されている内の実に8割がインディカ米と言われています。粘りけが少なくパサパサとした食感で独特の香りを出します。そのためジャポニカ米のようにそのまま食べるよりもピラフやカレーなどに使うのに適しています。炊くというよりは鍋で煮て調理するのが一般的です。
ジャパニカ米
ジャワ島やインドネシアなどの東南アジアとイタリアやスペインなどで栽培されています。形や粘りけについてはジャポニカ米とインディカ米の中間といったところで粒が長いが特徴です。あっさりとした味でリゾットやパエリアに適しています。
古代米などその他の分類
赤米(あかまい)
2000年以上前に中国から日本に伝わったとされ、稲の中で日本に初めて伝わったのがこの赤米であると考えられています。赤米は名前の通り穂が赤色をしており、白米に混ぜて炊くと薄紅色になり、かつては神様へのお供え物やお祝い事に使われていたことからお赤飯のルーツとも言われています。普通のお米よりもアミロースが多く含まれておりパサパサとした食感です。糠(ぬか)の部分に赤色系色素を含んでいるため白米と混ぜて炊くとほんのり薄紅色のご飯ができあがります。
黒米(くろまい)
中国歴代の皇帝にも親しまれていた不老長寿の米
玄米の種皮の部分にアントシアニン(紫黒色系色素)を含んだ米で紫黒米・紫米とも呼ばれています。中国、明の時代の書物には「黒米滋養強壮に優れ、造血作用がある」と記されており、古くから薬膳料理にも使われていました。
香り米(かおりまい)
炊くととても香ばしい香りになるお米です。日本でも古くから祝祭や接待などの際に食されてきました。普通のお米に混ぜて炊くと独特の香ばしい香りが楽しめます。
加工による分類
玄米
お米を収穫してもみがらを取り除いたのが「玄米」。胚芽(はいが)・ぬか・胚乳(はいにゅう)で、できており、胚芽とぬかには食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富です。一方、胚乳だけになったものが「白米」なんですね。 玄米の中のセルロース(不溶性食物繊維)が、腸の運動を活発化して、デトックス効果も期待されています。
発芽玄米
玄米をわずかに発芽させたのが発芽玄米。発芽の際に眠っていた酵素が活性化し、出芽のために必要な栄養を玄米の内部に増やしていきます。そのため、玄米よりも栄養価が高い。発芽玄米には、健康に欠かせない栄養成分が、たっぷりと含まれています。腸内環境を整える食物繊維、サビから体を守るビタミンE、体調を整えるマグネシウム・カルシウムなどのミネラルはもちろん、白米からは摂るのが難しい、「オリザノール」「GABA(ギャバ)」も豊富に含まれています。さらに、発芽の過程で増加することが発見されたPSG(発芽米ステロール配糖体)は、「体脂肪を減らす期待の機能成分」といわれています。
無洗米
普通のお米(精白米)は、玄米から胚芽と糠(ヌカ)を取り除いていますが、表面にはまだ粘着性のある肌ヌカが残っています。無洗米はその肌ヌカをあらかじめ工場で取り除いているので、「水仕事で手が荒れやすい」とか「仕事が忙しくて、お米をとぐ暇もない」という人たちに人気の無洗米は、とがずにそのまま炊飯器に入れて炊くことができる便利なお米です。